ゆきのすけ
読書メーターを使っていた8年ほど前に、気になっているユーザーがいた。
年下(たぶん当時高校〜大学生)だけど、よく本を読んでいて、感想が魅力的だった。
本のセレクションも秀逸だった。
2〜3日に1冊くらいのペースで読んでいて、コンスタントにそのペースを守っていた。
おそらく年間200冊は読んでいたと思う。
私は友達申請した。その人の感想を読むのを楽しみにしていた。いわば、形式上の友達になった。
当時、私は悔しさのような、憧れのような気持ちを抱いていたと思う。きっと意識していた。
昨日。久しぶりに読書メーターを開いた。
その人を探してみた。
アカウントはまだ残っていて、相変わらず猫の写真がアイコンだった。
職業欄には書かれていたのは「専門職」。
あの時は大学生だった。
きっと卒業してからも、ここに記録つけてたのか。
すこし切なかったのは、最後の読書記録は2014/12/29だったこと。もうやめていた。
ちょうど、5年前に。
読んだ本1048冊。
5年弱で1048冊。
最後に記録していた本は、仕事関係と思われるものが多かった。
やはり、友達欄に私の名前は無かった。
やはり?
何か期待していたのか、自分は。まあ、現実はそんなもんか。そんなもん、だな。
「継続は出来る人は魅力的」
きっと本当に本が好きなんだろうなぁ。羨ましい。
帰りの電車のこと
足元に転がったリップクリームを拾い隣の席のお姉さんに
「これ、そうですか?」
「違います」
定期を更新して、家路に着く。
そんな一日だった。